どくたーえりこのコラム

01「食べ物だけが栄養じゃない」

食べ物だけが栄養じゃない

ごはんをたべるわんこ

『栄養』について お話します。

『栄養』というと まず第一に 食べ物のことを思い浮かべると思います。
動物も私たちも、日々、生きていくのに必要な栄養を摂るために食べ物を口にしています。
それは、とても大事なことであり、必要なことです。

たんぱく質をしっかりとるためのお肉。
ビタミン豊富なお野菜。
体のエネルギー源になるお米。
ミネラルたっぷりの海藻類。
ペットも私たちも健康に生きていくためには 栄養豊富な食べ物が大事です。


大地の栄養

いっしょに暮らすペットのために毎日、手作りごはんでがんばっている方は特に意識されていると思います。
今日は、どんな栄養のある食材を使おうか。
今日は、栄養が足りなさそうだから、サプリメントでも加えよう。
旬のものが一番だから、新鮮な野菜を手に入れよう。
そうやって、「栄養」と「食事」のことを 自然と考えられていると思います。

しかし、『栄養』といっても、それは 食べ物だけじゃないんだ! ということをいっしょに考えてみましょう!
口から入れた食べ物だけが 栄養になるわけではありません。


では、食べ物以外にどんなものが 体の栄養になるのか?

お庭のわんこ

それはまず、「目にみえる情報」があります。
いいかえれば、「目でみた情報」です。
「目でみた情報」も 大事な栄養です。
今日のお母さん、様子はどうかな?
今日のお父さん、やさしい顔してるかな?
お留守番で誰もいない?
今日は、家族の中でケンカしてる人はいないかな?
ペットたちは 家族の様子をよーく観察しています。

わんこ

目にうつる周りの環境はどうかな?
安心できる場所?
今日の空の色は 何色かな?
今日のお散歩コースは どうかな?
広い芝生の上? それとも 車がいっぱいのコンクリートの上?
わんこも、にゃんこも家族ひとりひとりの様子や
周りの様子をいつもいつも観察しています。
動物たちの観察力は人以上に優れているので受けとる情報もたくさんです。
目から入ってくる情報を動物たちも理解し、そこから何かを考えます。
目にみえる情報、目でみた情報。
これは私たち人にとってもそうですが動物(ペット)たちにとっても、
とっても大事な栄養になります。

そして もうひとつ。「目にみえない情報」これも栄養になります。
目にみえない情報。それは、風や湿気、大地、空気などから伝わる情報です。つまりは、感性で感じ取る情報です。
風の匂い、森のささやき、鳥の鳴き声、空気の肌触り、動物たちはいろんな情報をキャッチします。
これら感性でキャッチする情報が、体にとって害となるものであってはいけません。
心地良い環境、危険のない環境、心休まる環境、そこには、いい情報がたくさんあふれています。
目にみえない情報、これこそが大事な栄養になります。

どんなにいいものを食べても、どんなに栄養のあるものを食べても、目にみえる情報(栄養)や目にみえない情報(栄養)が良いものでなかったら、
体は健康ではありません。

 

 

一生懸命、新鮮な野菜をとり、せっせせっせと、値段の高いサプリメントを摂取したところで、
目にみえる情報(栄養)と目にみえない情報(栄養)が良い栄養でなかったら、体は決して健康になれません。

食べ物だけが『栄養』になるわけではないというのはこういうことです。
生活する環境や日々の暮らし方、家族の接し方、いろんなものが、良い栄養にも 悪い栄養にもなります。

今一度、“うちの子”の過ごす環境や生活内容を振り返ってみて、食事以外にも、十分な栄養をあげることができているかどうかみつめてみましょうね。

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